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2008/08/14

Permalink 17:11:59, by Nobuo Sakiyama Email , 6 words   Japanese (JP)
Categories: プライバシー

Googleストリートビューの空白地帯の可視化は妥当なのだろうか

Googleマップのストリートビュー機能が日本でも有効になってあちこちで論議を呼んでいるのだが、これには実にやっかいな問題があることに気づいた。

ここで言う問題は、すでに多くの議論の対象となっている「何が映っているか」ではない。逆の話だ。ストリートビュー機能を有効にしたGoogleマップでは、ストリートビュー写真が用意されている道路は青く表示されてそれとわかるようになっている。逆にいえば、ストリートビューのないところも分かる。

オプトアウトを要求した場合にどう変化するかまでは確認していないが、東京都では、大田区の大半のような大きな空白地帯のほかにも生活道路的な道に入り込んでいない場所も多い。例えば、吉原や山谷の一部もそうだし、大久保・百人町もそういう部分が多い。湯島駅の近辺も粗め。根津・千駄木あたりは単に道が細いところを通っていないような気もするが、高木さんの挙げた目白の事例では、かなり細い道まで入り込んでいるから、単純に道路の幅の問題ともいえないだろう。東京以外では、有名な大規模被差別部落(ここは地域団体がドメインとってWebサイトまで持っているが一応都市名も含めて実名は避ける)についてストリートビューが外周以外はあまりないなどが分かる。もっとも、この都市の空白地帯はそれ以外にも多いし、また、2ちゃんねるの人権問題板などをみると、被差別部落だからといってGoogleがストリートビューを避けているという因果関係もないようだ。ただ、その地域のおおよその所在を知っていれば地図の上で可視化されてくるという要素はある。

今のところ、Googleマップのストリートビューは「不完全」なので、空白地帯であるということだけをもって特別な意味は見出しにくいが、今後カバー率が上がっていくと、Google側で避けたか、あるいは住民などがオプトアウトの要求を出したか、そういう道だけがストリートビュー空白地帯として浮かび上がってくることになる。これって、どうなんだろうなぁ。

2008/08/09

Permalink 02:55:48, by Nobuo Sakiyama Email , 17 words   Japanese (JP)
Categories: セキュリティ, 検閲

URLフィルタリングによって生じうるセキュリティの問題

前のエントリでコミックマーケット公式サイトやとらのあな公式サイトのフィルタリング向けのカテゴリ分類状況を紹介したところ、消費日記@はてなで、他の同人誌販売店や即売会も性風俗や成人嗜好と分類されていて、どうやらこの分類はアクシデントではなく方針のようにもみえる(ただし、消費日記@はてなで調査されたもののうち、同人誌販売店については、とくに通販の部分ではURL の階層で18禁とそれ以外を分けることができていないようだ。確認ボタンをクリックすると Cookie で状態保持とか、URLのqueryの引数で区別とか。COMITIAは通販部分だけカテゴリを分けられるはずだが区別されていない)。なんでこんなことになってるんでしょうね。

ところで、はてなブックマークのトップページをみていて、コミックマーケット公式サイトがケータイ全キャリアでフィルタリング対象になるようなカテゴリ分類されていることについて、重大な問題が発生する可能性が出てきたことに気づいてしまった。これは急いで「該当カテゴリなし」に修正される必要がある。ということで、ネットスターのカテゴリ修正依頼ページを通して以下のような内容を送った。

今回報告するURLですが、コミックマーケット公式サイトになります。当該サイトを閲覧してみても、「文章による性的表現」を確認することは出来ませんでした。

加えて、間もなく開催されるコミックマーケットでは、ネット上の脅迫行為の存在から、過去行われていなかった参加者の手荷物確認を実施すること、会場である東京ビッグサイトで先日起きたエスカレータ事故により一部のエスカレータを停止することの2点を以下のURLで緊急告知しています。

http://www.comiket.co.jp/info-a/C74/C74Oshirase.html

コミックマーケットは18歳未満の子どもも少なからず参加が見込まれる日本国内有数の大規模イベントであり、フィルタリングのために適切な情報伝達が妨げられた場合、現地での混乱などにより安全上の問題が発生する可能性もあります。従って、当該サイトがフィルタリングされる可能性のあるカテゴリに入れられることには問題があります。サイトの一部に「文章による性的表現」がある場合も、階層を限定するなどして上記の緊急告知の閲覧が妨げられないようにする必要があると考えます。

8月12日追記: コミックマーケット公式サイトのカテゴリ登録は解除された。一営業日で対応された。

2008/08/08

Permalink 02:19:18, by Nobuo Sakiyama Email , 8 words   Japanese (JP)
Categories: 検閲, 言論・表現の自由

フィルタリングって文化戦争の一環なんだよね

ひとつ前のエントリには(はてブとかのブックマークは少ないけれども)多大な反響があったようで、リファラをみていると2ちゃんねるのあちこちで紹介されたりもして、ネットスターのサイトのカテゴリ修正依頼機能やメールによる抗議などがあったようだ。その日のうちにネットスターの社内用グループウェアのWebMail経由(インターネットからアクセスできるのにSSLしていない状況もいかがと思うが…)でうちのブログにアクセスがあったのち、コメント欄にあるように、「創作物の規制/単純所持規制に反対する請願署名」のサイトはデータベースから削除された。

「2ちゃんねるのあちこち」のひとつでは

868 :朝まで名無しさん:2008/08/06(水) 04:32:50 ID:DGOakrwl

とりあえず、いろいろ調べてみた。

AMIのトップは見事に「主張一般」にカテゴライズされておりました。鳥山氏のブログも同様。 で、とらのあなのトップは「性風俗」に分類され、コミケホームページトップは「文章による性的表現」。 規制派団体は見事に「登録されていません」。

ネットスターは完全な規制派企業とはいえ、馬鹿にしてるとしか思えんな、これは。良い攻撃材料になりそうだw

【表現規制】表現の自由は誰のモノ【大谷昭宏102】
とあった(改行はこのブログにあわせてあるほか、サイトへのリンクを補った)。私が確認したところだと、「鳥山氏のブログ」については、私の想定するサイトであれば、全体は大手ブログ事業者傘下では標準的な「掲示板」扱いだが、他は上記に紹介した内容通りだ。「とらのあな」は、コンテンツのダウンロード販売については18禁をうたっているが、それはサーバーを分けてあり、他の部分は基本的に全年齢向けの内容に見える。サイト構成も階層的なので、厳しめの分類をしようとする場合には個別対応が可能。にもかかわらず上記の扱いである(実店舗でも区分陳列が行われているようであり、とくに大規模店舗では成年向けはフロアを分けているようだ)。コミックマーケット公式サイトは、そもそも参加サークルのコンテンツは含まれておらず、過去のイベントレポートにも「文章による性的表現」は基本的に含まれていないようだが。

上記とは別に、「反ヲタク国会議員リスト」メモによれば、本サイトである「反ヲタク国会議員リスト」が、「違法と思われる行為」と分類されているそうだ (ただ、こちらは、ディレクトリをひとつ上に上がったトップから同じ評価をされていて、18禁明記がそこにあることなどから、当該リストではなく全体として評価されている可能性が高い)。

やや微妙な「反ヲタク国会議員リスト」の例はともかく、2ちゃんねるで紹介されていた事例などからすると、フィルタリングはアメリカでの場合と同様に、文化戦争(英語版Wikipediaの説明)の道具としての色合いがついてきているのではないだろうか。アメリカの場合、妊娠中絶問題(おもにPro Choiceをターゲットとしたフィルタリング)や同性愛問題(同性愛肯定をターゲットとしたフィルタリング。ソドミー法違憲以降はカテゴリー見直し時に削除するベンダーが少なくないなどの変化もみられる)といったあたりの文化戦争的フィルタリングで揉めたりしたのだが、日本では「オタク文化」に対する文化戦争の道具に利用されているのだろうか(もっとデータがたくさんないとはっきりしたことはいえないにせよ)。

2008/08/06

Permalink 01:23:06, by Nobuo Sakiyama Email , 2 words   Japanese (JP)
Categories: 検閲

日本における政治的フィルタリングの例

一月ほど前にネットスターのフィルタリングのカテゴリ分類で新左翼党派や各種の右翼団体がほとんどテロリスト扱いである件についてふれたのだけれども、つい先日ネットスターがカテゴリ分類をチェックできる専用サイトを改めて公開していたので、ふと思いついて調べてじつに興味深いことが分かった。

前回調べたとき、革マル派のサイトが(他の党派とは異なり)「主張一般」というカテゴリに分類されていることについてふれた。このカテゴリはネットスターの定義によれば、「サイト主宰者の主張の場としての情報提供一般」とのことで、一見、かなり幅広いようにとりあえずは見える。しかし、これには

個人情報の売買や「別れさせ」工作など、社会通念的に不適切と思われる行為を助長、促進する主張や各種情報の提供を含みます。

カテゴリ一覧 - ネットスター株式会社

という注釈がついている。本文の定義に自然に「社会通念的に不適切と思われる行為を助長、促進する主張」が自然に含まれているという話なのか、それとも、「社会通念的に不適切と思われる行為を助長、促進する主張」という価値判断にコミットした分類が実は主眼であるところ、それを定義としてしまうと分類されたサイトの主宰者やその主張の支持者からつっこまれること大なので曖昧にぼかしているのか、実は問題だ。同様のカテゴリは他のフィルタリングソフトでもしばしば存在する。実データとして、極めて穏健なものもふくめて市民団体などを全部突っ込んである場合も多い。企業における生産性管理ツール、といった位置づけでのフィルタリングソフトでは、主張の質を問わずにブロックする需要も多いだろうから、それはそれでアリ、とは言える。

さて、ネットスターの「主張一般」の場合だが、ケータイの子ども向けフィルタリングでブロック対象とされていること、PC向けでも推奨設定で基本的にブロック対象であることから、文字通りの主張一般というよりは、「社会通念的に不適切と思われる行為を助長、促進する主張」についてのブロックを目的としているのではないか、というふうに思われるふしがある。事実として、多くの穏健な反グローバリゼーション団体のサイトは含まれていないし、グリーンピースジャパンやアムネスティ・インターナショナル日本といった団体のサイトも含まれていない(個別ページについて調べてはいないが少なくともトップページについての話)。

そういった前提の上で創作物の規制/単純所持規制に反対する請願署名市民有志について調べてみたら…「主張一般」に分類されていた。当該サイトは最近作られたものだから、他の市民団体にはネットスターのクローリングが及んでいないがここには及んだという偶然が存在するとは考えにくいだろう。内容面では、当該サイトは児童ポルノ禁止法の改正などにあたって「実在の児童を被写体としない(中略)創作物を規制の対象としないこと」「児童ポルノの単純所持を刑事罰の対象としないこと」を請願する署名を集めるサイトだ。新鮮なコンテンツに新鮮なレイティングがされたということになる。ネットスターの価値判断では、前記のような主張は「社会通念的に不適切と思われる行為を助長、促進する主張」なのだろうか。

追記: 日本ユニセフ協会の実在の児童を被写体としない「子どもポルノ」の違法化と児童ポルノの単純所持処罰を求める署名運動サイトは(もちろん)カテゴリ付けされておらずフィルタリングの対象にはならない。

2008/07/30

Permalink 01:15:10, by Nobuo Sakiyama Email , 23 words   Japanese (JP)
Categories: セキュリティ

ケータイ認証もどきのPCへの侵食の例

楠さんは「ケータイ的な世界がPCに浸食するとは考え難い」というのだけれども、楽観的にはそうだろうし、そうあってほしいけれども、悲観的な見方は可能だ。ふとニュースサイトをみると、Yahoo! BBという巨大ISPが主要事業のソフトバンクBBがSyncLock for OWA提供開始といってニュースになっていた。いろいろと嫌な予感がしてググると、高木さんが1年近く前に「対策にならないフィッシング対策がまたもや無批判に宣伝されている」という日記を書いていた。ただ、ここでは表題通りの批判が主眼で、認証方式自体についての高木さんの評価は

ちなみに、フィッシングの観点を除けば、この携帯電話を用いた認証方式は他の方式に比べて優れた点のあるものであることに間違いない。

ユーザがパスワードを自己管理するのは難しく、安易な弱いパスワードを使ってしまったり、どこのサイトにも同じパスワードを登録したりしてしまうのはなかなか避けられそうにないところ、ワンタイムパスワード方式と同様にこのソリューションは、ユーザに認証用秘密情報を決めさせないので、その意味での危険をなくすことができる。

対策にならないフィッシング対策がまたもや無批判に宣伝されている - 2007年09月23日 高木浩光@自宅の日記

というものだった。

このSyncLockだが、サービス紹介サイト上の説明によれば、

携帯電話の個体識別番号に紐づいた 「Key ID」をカギとすることで、携帯電話保有者以外のアクセスを防止します。また、ユーザは、面倒な複数のID・パスワード管理の必要がありません。

シンクロックとは - 確かなセキュリティ

という説明があり、対応機種の条件としても「携帯電話個体識別番号を送出可能であるか、または送出可能に設定できること」が明記されている。

あらかじめ断っておけば、SyncLockにおける「個体識別番号」は単体で認証に用いられているわけではないし、「オプション」として、「暗証番号、Q&A、指紋認証、声紋認証」を加えて「セキュリティ強度を高める」ことが出来るとされているから、高木さんが今回述べているような『「簡単ログイン」の危うさ』と同列に見ることができるかどうかは自明ではない。高木さんが前述の引用部分で認証方式自体をあまり問題視していないのは、携帯電話個体識別番号がそれ単体では認証(authentication)ではなく高々同定(identification)に用いられているに過ぎない、という判断なのだろう。が、それでも、少なくともサイトで喧伝されている上記の文章は正確な表現ではなく、読む者の携帯電話個体識別番号への誤った信頼を促進しかねないだろう。SyncLock 自体はニッチなサービスだと思われるので、存在自体がケータイ認証もどきのPCへの決定的な侵食になるということではないが、こういう方式が大手メディアで無批判に繰り返し宣伝されていくことで、日本のICTにかかわる層が少なからず(高木さんの言葉を借りれば)「退化」していく面もあるのではないだろうか。

2008/07/29

Permalink 00:49:52, by Nobuo Sakiyama Email , 58 words   Japanese (JP)
Categories: セキュリティ, プライバシー

契約者固有ID送信義務化規制なしに日本のインターネットが終了する可能性について

日本のインタ?ネットが?了する日」を?み返しつつ、ここで描かれた最?のスト?リ?が『「PCもケ?タイWeb同?に固有IDの送信を??づける」という法案が浮上する』ことなく、成立しうることに?づいたので?いておく。

通信技?、とくに公?移?通信技?というのは、???始から??化、そしてサ?ビス?始してそれが?く行き渡るまで、ものすごく?い??がかかる。というわけで、携???のネットワ?クは、やっと3Gが本格化したところで、3.9Gとか4Gとかいった次世代の?の??が?けられている。インフラにかけたコストの回?に??がかかるから、4Gは?く3Gと共存するらしいけれども。こうした次世代?格は、これまでの携???と?って IPネイティブになるそうだ。サ?ビス?始するころには、IPv4はとっくに枯?しているし、おそらくはその他のネットワ?ク?での??を取り?むためにも IPv6 が前提。

一方、?口では、Fixed Mobile Convergence(FMC)といって、固定?と移??を?合するような?がある。古くは??的サ?ビスに主眼があったようだけれども、少なくとも?状や今後はそれと同等以上の水?で、Webとか?画配信などのサ?ビスも(?状の携???サ?ビス同?)重?されるだろう。マ?ケット用?としてはFMCというのはものすごく幅が?いのでとらえようがないのだけれども、とりあえず家庭用途としてはNTTドコモのホ?ムUというサ?ビスがスタ?トしている(技?的にどんなことになっているかは、ITpro?事が参考になる)。将来ビジョンについては、KDDIが固定?と移??に、さらに放送(Broadcast)を加えた FMBCというビジョンを打ち出している(Wireless Japan 2008でのKDDI小野寺社??演のケ?タイWatch?事ITpro?事)。ホ?ムUのサ?ビスでは、インタ?ネットへのアクセスも、??LANル?タ?から普通にインタ?ネットに出るのではなく、VPNのむこうのiモ?ドネットワ?ク?由のアクセスとなっている。こうすることで、「ケ?タイ」として物理的なネットワ?クによらずWebアクセスのたびにiモ?ドIDがつく?境が??されている。FMCは少なくとも日本ではケ?タイキャリア主?ですすめられていて、ケ?タイ的なものを固定?に持ち?むものになっている。また、KDDI社??演の中身では、端末が携???であることが前提のようだが、FMCというくくりでは、端末が携???である必然性はない。通信事?者は、?局端末で?けているのではなくて通信やコンテンツサ?ビス、そして??プラットフォ?ムで?けているので、ケ?タイ通信事?者の考える意味でのセキュアな?境がPCの上に作れるのであれば、それもありだろう。?端な?、契?者本人相手に固定????用のSIMはいくらでも?行し(不正?渡を防ぐ技?的・法的手当がなされていると?定)、それがノ?トパソコンや情?家?、そして家庭用ル?タ?に刺さり、そして?器と利用者はすべて??されて?く、という??は、5年後はともかく10年後となると、ありえない?ではないと思う。

日本の?合、ISPがそもそもものすごくたくさんありますね、という?があり、それが前提であれば、「ケ?タイを??LANでもつなぎたい」という程度のFMCはともかく、ケ?タイ的な前提が固定?を完全侵食するというのはありえないようにも、一?思える。でも、楠さんが先日指摘したように、日本のアクセスISPの多さってNTT法とフレッツサ?ビスが作り出している、かなり人?的なものに?ぎないわけで、そこの制度が?われば、物理的にアクセス?を持っている少数の会社にアクセスISPが??されていく可能性がそれなりにあり、そして、移?通信事?者と少数のアクセスISPの??が?ければ、ケ?タイの世界の侵食は、かなり容易なことになるのではないかと思う。ケ?タイと固定?ISPサ?ビスとFMCが一つの契?で料金安くて他にインタ?ネットに出るためのISP契?が要らない、という状?が?に生まれたとして、そこであえてFMCしないとか、インタ?ネットのために?のISP契?をするとか、そういう??は、ごく少数派のものになり、そして日本むけWebサ?ビスがPC向けも含めて契?者固有IDの送信を求める方向に?いてしまえば、「PCもケ?タイWeb同?に固有IDの送信を??づける」という法案が?くても、あとはネットワ?ク外部性で市?の中で「日本のインタ?ネットが?了する」ということは、ありえないことではないだろう。

なお、本稿は?定に?定を重ねて最?のスト?リ?を考えてみたに?ぎず、必ずこうなるといった?をしているわけではないことに注意。

2008/07/28

Permalink 23:52:50, by Nobuo Sakiyama Email , 17 words   Japanese (JP)
Categories: セキュリティ, プライバシー

EMnetとiPhoneの違いについて

高木さんからご批判いただいたようだけれども、私は「iPhoneがきっとそれを止めてくれる」という話をしているのではなくて、高々、可能性の話をしているだけ。

とりあえずの確認。契約者固有IDというのは「ケータイ」向けゲートウェイのサービスとしてくっついてくるだけのもので、高木さんが想定されるような「法規制としての契約者固有ID義務化」はケータイにおいても行われていない。オプトアウトできる。ただし、オプトアウトするとさまざまな「ケータイ向けサービス」が利用できない、というだけだ。

イー・モバイルのEMnetの場合、単にWebにアクセスできます、というところを越えたケータイ的なコンテンツサービスを受けられる環境をユーザーに提供するべきと、イー・モバイルが経営上の判断をし、それ以上のことは深く考えずにそうしたように見える。イー・モバイルの端末は、Windows Mobileだけれども、イー・モバイルのブランドがついた端末で、供給しているメーカーがイー・モバイルのやることをコントロールするわけではない。一方、iPhoneの場合、いくらソフトバンクモバイルが売るにしてもブランドはまぎれもなくAppleで、Appleが主導権を握って供給している。少なくとも現状は主要なコンテンツサービスはアプリ含めてAppleのそれであって、キャリアの色をつけたものではない。「Yahoo!ケータイがiPhoneでもご利用可能になりました!」という、キャリアがMobileMeなどと競合するようなポータルを提供する環境を、少なくとも現状のAppleが望むかといえば望まないのではないか(そこまで契約で縛ってあっても不思議はない)。

そして、私は単にiPhoneって少なくとも現状は携帯キャリアを土管化しているので、そういう人気端末が出たことはいいことですね、続くのがいっぱい出ると契約者固有IDをデフォルトあらゆるところに送信とかそういう非常識な事態が成り立たなくなるといいですね、という、ポジティブな可能性をあえて拾ったわけであって、ネガティブな話なら、高木さんが出した以上のものを考えていますよ(これは別記事に)。

2008/07/25

Permalink 01:51:14, by Nobuo Sakiyama Email , 7 words   Japanese (JP)
Categories: 検閲, 言論・表現の自由

Child Online Protection Actは控訴審でも違憲無効を維持

米国のChild Online Proetction Actについての違憲訴訟で、連邦巡回控訴裁判所でも連邦地裁の判決を支持した違憲無効の判決が出たそうだ。日本語ではまだ国立国会図書館のカレントアウェアネス・ポータルの記事ぐらいしか見ないが、英語圏では多くのニュースサイトで報道されている(原告筆頭のACLUのプレスリリース)。

判決文(第三連邦巡回控訴裁判所サイト掲載(PDF))をみると、細かいところで1ヵ所だけ連邦地裁と異なる事実認定をしているけれども、「結論に影響なし」との明記までされる程度のもので、ほぼ連邦地裁の判決をそのまま支持する内容となっていて連邦政府は全面敗訴となっている。

5月のMIAUのシンポで「まだ連邦地裁だしびみょー」と思いつつ結構細かく紹介したものがほぼそのまま支持された控訴審判決だったので、とりあえずお知らせまで。

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