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「犯行予告」してしまった皆さんへ

2008/07/18

Permalink 03:13:37, by Nobuo Sakiyama Email , 3 words   Japanese (JP)
Categories: 監視社会, 言論・表現の自由

「犯行予告」してしまった皆さんへ

「犯行予告」してしまった皆さん、今や、ネット上で「犯行予告」っぽい書き込みを目立つところでしてしまうと、それは必ずといっていいほどに通報されてしまいます。文から読み取れる現実的な危険性の程度は関係なくなってきています。

犯行予告を集めて通報する予告.inというコミュニティサイトでは、すでに、秋葉原の大量殺人事件のようなことが繰り返されないように、という当初のコンセプトを越えて、ネット上のコミュニティサイトによくある偏向・先鋭化(サイバーカスケードと言ったりします)の兆候があり、なにより、予告.in管理人自らがその傾向を助長しているようにもみえます()。

このような、過剰とも言える通報による「犯行予告」の見える化によって、「犯行予告」っぽい書き込みをした皆さんのリスクは確実に高まっています。「コウナゴを焼き殺す」で逮捕されてしまった人の件も、予告.inでの通報が要因のひとつのようです。いったん通報されてしまうと、それによって、警察や予告場所の人達が警戒するなどの「迷惑」がかかる場合があります。これで、警察は逮捕理由ができたと判断することがあります。どの場合に警察が動いて、どの場合に動かないか、ということは普通の人には判断できません。必ず動くだろう、というのは分かっても、どういうのが動かないかは、もはや分かりません。

「犯行予告」っぽい書き込みをすることは、現実的におすすめできない状況ですが、しかし、してしまった皆さんがどうすればいいか、ということはあります。放置はよくありません、事態はどんどん悪化します。ネット上での釈明も効きません。「コウナゴ」で逮捕された人は、懸命に釈明の書き込みをしていましたが、「犯行予告狩り」をしている人達にとっては、それは楽しみのスパイスにはなっても、通報をやめる理由にはなっていません。

こういう場合、通報から個人情報の特定に至る動きに先んじて警察に申し出て、危険性がないことを示すのがひとつの手です。警察や予告場所の現地の人々の手を患わせてしまうと、そこで「業務妨害」が発生してしまっていることになります。それに先んじることです。先んじるのが無理でも、「業務妨害」の程度が客観的に軽ければ軽いほどいいのは間違いありません。こうすることで、逮捕を逃れることができるかもしれません。一度逮捕されると、それは日常生活にとっては破壊的なダメージです。

といって、いきなり警察に行って「自首」してしまうのも、実はおすすめできません。普通の人が、警察官といきなり話をして、自分の権利を守ってきちんとした話ができるとはいえません。あなたは動揺しているでしょうし、警察官は秩序の味方であってあなたの味方ではありません。時間に余裕がありそうなら、まずは弁護士に相談することをおすすめします。弁護士の知り合いがいない人も多いでしょうから日弁連のガイドを紹介しておきます。弁護士なら、依頼すれば依頼人の味方となって、内容によって、きちんと不利にならないように書類を整えて自首の段取りをするとか、あるいは「書き込んだのは認めるが犯罪予告ではない」という申し開きの書類を作って警察に提出するとか、あなたの意向をふまえつつ適切に対処してくれるでしょう(多分)。もっとも、誰が見ても重大な犯行予告書き込みだな、という内容の書き込みをしてしまった場合、通報から捜査までのスピードも速く、弁護士に相談する時間がないかもしれません。そう思ったら、とりあえずは自首してしまうのも仕方がないかもしれません(自首する前に当番弁護士に連絡して対応してもらえるかもしれません。ここはよく知らないのであとで修正)。

努力むなしく、あるいは予想外に逮捕されてしまったら、まずはおちついて、「当番弁護士を頼みたい」と言いましょう(事前に弁護士に相談していたら当番弁護士ではなくてその人)。そして、面会に来てくれた弁護士とよく相談してから、取調べをどう受けるかを決めたほうがいいでしょう。慌てて弁解してもしょうがないのです。動揺して余計なことや間違ったことを言ってしまうほうがまずいことは多々あるでしょう。警察官に対しては、自白するでもなく、否認するでもなく、まずは「気持ちを整理したい」とでも言ってあとは黙って弁護士との面会を待てばいいでしょう。


一部未完成だけど、転載自由ということで。