プリキュアは18禁であるべきなのだろうか?

2008/11/12

Permalink 01:31:42, 著者: Nobuo Sakiyama Email , 7603 回閲覧   Japanese (JP)
カテゴリ: 検閲

プリキュアは18禁であるべきなのだろうか?

インターネット協会パブコメの件、中間とりまとめの本文に関する意見を中心にMIAUから提出しようと案を練っているところで、 レイティング・フィルタリング基準SafetyOnline3.1についても、あまり煩雑にならない程度には突っ込もうとは思っているんだけど、SafetyOnline3.1での年齢区分って、トンでもなくキツい状態で、いくら強制ではない目安という話とはいえ、ちょっと頭かかえちゃう状態。個別具体的にパブコメに書くべきかどうかはともかく。

ふと気になったのは、青年マンガ雑誌。雑誌は紙メディアとはいえ、いまどきは当然のようにWebサイトがあり、無料のマンガも少しだけ置いてあったりする。たとえば、ヤングマガジンは、新人漫画家の作品を無料で見せるコーナーのほかに現在および過去の連載作品の第1話を読めるコーナーもあったりする(全ての作品ではない)。ヤンマガというと、それなりに性愛表現があるほかに、ヤンキー的な世界を描いた作品が多く、ケンカのシーンも当然よくある。高校生が飲酒や喫煙をしているシーンが含まれる作品も少なくない。そうなると、SafetyOnline3.1では、上記のような無料閲覧コーナーは「性愛表現」「格闘」「飲酒・喫煙」などのカテゴリになり、それは「18歳未満利用制限」ということになる。ヤングマガジンってもう長いこと読んでいないので、あんまり作品を知らないのだけれども、例えば「工業哀歌バレーボーイズ」などはここで挙げたカテゴリ全てに該当すると判断される内容だろう。「湾岸MIDNIGHT」や「頭文字D」などの公道走り屋マンガは、道路交通法違反ということで「その他禁止行為」に分類されるかもしれない。講談社以外のヤングジャンプやビッグコミックスピリッツといった同じセグメントの雑誌のサイトは、ヤングサンデーほどには雑誌サイトからコンテンツをみせてはいないようだが、集英社マンガネット小学館ソク読みといった形で単行本の有料オンラインコンテンツ販売をやっていて、そこで無料の試し読みもできる。SafetyOnline3.1のような厳しい基準では、青年誌はおろか、少年誌掲載作品でも、ひっかかるものは少なくないだろう。そして、ここで挙げたような雑誌は想定する中核読者は大学生ぐらいかもしれないが、下は中学生ぐらいからを考えている雑誌だろう。条例規制でもコンビニなどの流通自主規制でも成人誌扱いはされていない。

ただ、フィルタリングは流通規制ではなく受け手の選択なのだから、多少厳しくてもいいだろう、という意見はもちろんあるだろう。とはいえ、たとえば「露骨な性愛表現としてのキスの描写や表現」というのまで18禁はどうだ、という問題はある。最近、知人がYes! プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪という映画にお子さん(小学校前)を連れて行って、キスシーンが出てきて軽く困惑したが、ま、いいか、的な話題をmixiに書いていた。というと、じゃぁ完全にお子さま向けアニメであるプリキュアがネットコンテンツになったら18禁なのか、という話だ。実際には、プリキュアの場合は、文脈をみる「コンテキストラベル」で「青少年に対する配慮」というのがあるのでそれで救済という話になるかもしれないが、キスシーンが「表現を抽象化したり、やわらげた」ものかどうかが問題になるし、「小学1年生に見せられる程度の配慮を基準とする」というので、プリキュアはひょっとするといいかもしれないが、もうちょっと上、小学校高学年ぐらいから対象を意図すると、インターネット協会的には18禁と判断しましょう、と言っていることになる。

こんなんでいいの?SafetyOnlineの過去の議論って、どう見ても清ければ清いほど望ましい的な純潔価値観が暴走してると思うんだ。みんな、ちゃんとパブコメ書いたほうがいいよ。

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コメント, トラックバック, ピンバック:

コメント: TAKI [訪問者] Email
これはひどいですね。
ほとんどすべての漫画、小説、文学作品、
テレビ、映画を規制できてしまいます。
このような馬鹿げた規制を打ち出す
現実の見えない組織はその存在意義すら
疑いたくなります。
Permalink永続的リンク 2008/11/15 @ 03:37

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