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2008/12/19

Permalink 09:45:54, by Nobuo Sakiyama Email , 2 words   Japanese (JP)
Categories: 検閲, 児童ポルノ問題

毎日新聞がパラレルワールドに行っている件

?日新?の社?なんだけどね、主?の是非はさておき。

警察当局は取り?まりを?化しなければならない。これまではインタ?ネットの接??者に削除を要?したり、海外からの流入はブロッキングという手法で防いできたが、手ぬるいと言わざるを得ない。

社?:?童ポルノ?制 これ以上子どもを泣かせるな - ?日新? 2008年12月19日

ブロッキングは自民党提出法案の附?第二条で??研究が盛り?まれていて、??省『インタ?ネット上の?法・有害情?への??に?する??会』最?取りまとめ(案)でも多くのペ?ジ数が割かれているところ(パブコメ募集へのMIAUの意??でもここが厚くなった)。つまりは?状は??中であって?施されているものではない。それがすでに?入されているような?述になっている、というのは、??に事?ではない。?日新?は、どこかのパラレルワ?ルドに行ってしまっているのだろうか。それとも、すでに一般への何の断りもなく密かに?入されているというスク?プだったりするのだろうか?後者はあまりにひどいので前者?をタイトルとした。

2008/12/17

Permalink 00:18:58, by Nobuo Sakiyama Email , 0 words   Japanese (JP)
Categories: 検閲

日本のネットでヘイトスピーチが規制される現実的なストーリー

楠さんが私のところを参照して言及したヘイトスピ?チ?制の可能性についてなんだけど、少し考えてみたが、やはり、きっかけは人???法案になるのではないかと思う。ただし、人???法案が直接にヘイトスピ?チ全般を法?制する、という?ではない。

2003年に?案になった政府案を参照すると、ヘイトスピ?チは「特定の者」へのものと、「不特定多数の者」へのものと大きく二つに分かれている。前者は「人?侵害」の中のひとつで後者は「差?助?行?等」(法案3条2?)。特定の被害者のいないヘイトスピ?チに?しては、後者だけを考えればよい。さらに、この中で二つあるうちの2号は3条1?1号の人?侵害を「する意思を?告、?示その他これらに?する方法で公然と表示する行?」ということで、行?主体がかなり限られる。「?として??を得て物品、不??、?利又は役?を提供する者としての立?」において、女人禁制とか外国人お断りとか表示するというのがそれなりに幅?いが、ただ、それは言?として独立に存在するというよりは、普通に考えて行?と一体になっているだろう。そして、3条2?1号は?でもできる内容だが、「当?不特定多数の者が当?属性を有することを容易に??することを可能とする情?を文?の?布、?示その他これらに?する方法で公然と摘示する行?」というのは普通に考えるとプライバシ?暴露とか、?制?象とするのに?意味な情?(性?とか肌の色とか)とかを除くと、ピンポイントに被差?部落の地名の列?などをタ?ゲットにしているという?でしかない。そして、第3条での禁止は直??定があるものでもない。?って、法?制としては、人???法案それ自体はヨ?ロッパのヘイトスピ?チ?制と比べれば相当に弱い。そして、人???法案が永?に通らないということはないとして、おそらく、このあたりの条文は?かないだろう。

??はここから。そもそも、被差?部落の地名の列?などは法?省人???局がすでに??し、プロバイダに削除要?を行っている(2007年の概要中に具体的?述あり)。?状は、?界の自主?制で公序良俗に反する情?として?っているということになる。ホットラインセンタ?も、取?い??外として人???局に?送する??となっている。まず、これが「?法情?」に格上げになる。法的根?があれば、ホットラインセンタ?のレベルで??する、というのは??的に考えられるだろう。また、??に人???法案が成立して法律になれば、何を「公序良俗に反する」と考えるか、という?が?き?えられるというのも、十分に考えられることだ。「?法・有害情?への??等に?する契??款モデル条?」が更新され、ホットラインセンタ?の?用ガイドラインも更新され、となれば、人???法案の?密な定?はもはや??なく?制がすすむということになる。プロバイダがそういう方向に??的に?くとも思わないが、ホットラインセンタ???者に取?情?の???大についての野心を?さない方がいるのはそれなりに知られていることだし、事件などのきっかけがあれば、警察?は??的に「要?」を出して「公序良俗に反する情?」の?大に勤しむのではないだろうか。

2008/12/15

Permalink 21:17:49, by Nobuo Sakiyama Email , 4 words   Japanese (JP)
Categories: 情報社会

歴史認識問題じゃないんだよね

Apeman氏が反?しているので?き。まずもってきちんと?んでほしいいのは、?氏の次の?述(??は私)。

A.いまの日本社会に、南京大虐?があったと断言するひとと、なかったと断言するひとがそれぞれかなりのボリュ?ムでいるのは事?である(この?合の南京大虐?は例)。

?史????についていくつか - ?状言?

例に?ぎないのだから、??の?かい?は?象されている。そういう例に使うのは??に?っている?史研究者などへの敬意に欠ける、という批判もみているが、「たとえその信条が私的にどれほど?し?かったとしても」という?をするための例なのだから、どのような例を持ってきても、?争当事者に?しては「敬意に欠ける」のは仕方がない。その上で、日本?で日本の?者なり日本の学生なりに提示する例として、これは?ばれている、のだろう。ホロコ?スト否??も「私的にどれほど?し?」いという反?は引き出せるかもしれないが、??の??として、日本の多くの?者なり学生なりにとっては?かないだろう。??の事情を?象しているのだから、「南京事件否定?を?法化しようという具体的な政治??」の具体性も必要ないし、そこは?のポイントでもない。

??は、情?社会の?展により「言?の自由市?」が淘汰の?としては失?しているということ。?氏が?宇宙という(用?自体は?台真司に由来。ただし、?氏においては若者文化?ではなくこれが全面化した状?が想定されている)のはそういう状?。それが、?氏における世界??であり、かつ、ポストモダニズム系リベラルとして??する社会の姿でもある。この?境において、Apeman氏が「スル?せずに批判すること」を?り返しても、社会の中で影?される人はいるかもしれないが、俯瞰してみれば、大?に影?はない。?宇宙的な共存??を?すようなものではない。だから、「スル?せずに批判すること」についていえば、それはご自由にというほかない(し、それはそれでガンガンやればいいんじゃないのかな)が、それのどこが?氏批判になるのか、ということになる。?氏のビジョンを根本的に批判するということであれば、直截には私的に?し?い言?を公的に?す?力公使となるほかなく、「市民的合意」によって国家?力を呼び出すのであればそれは法?制であるし、合意によらないのであれば、テロリズムとなる。?宇宙化した人々の?心をかつてのように特定少数のものに集まるように取り?す、というのもないではないが、それはおそらく不可能に近いぐらい困?なことだろうし、?在?氏を批判している面々がそういう方向をめざしているようにもみえない。

2008/12/14

Permalink 22:51:26, by Nobuo Sakiyama Email , 18 words   Japanese (JP)
Categories: 情報社会, 言論・表現の自由

今般の東浩紀の言説をめぐる騒動で断固として東氏を私は支持する

表?は、?浩?氏の「?史????についていくつか」の件。?工大の授?に??して起こった??については、「呆れうんざり」するだけでいい。大学の授?は、それ自体は、イコ?ル「公共?」ではない。

多くの?者は「??的真?」について、あまりにも甘く?すぎている。「??的真?が存在する」とする、というのはどういうことかといえば、それに?を唱えるというのは?してok、いやむしろ?すべし、それくらいのことだ。キリスト教における?端??というのはそういうものであったし、イスラム?におけるコ?ランも、やはりそのような重みを持っている?合が少なくない。しかし、そのような「??的真?はない」というのが、?氏のいう、「ポストモダニズム系リベラルの理?家」たる主?だ(これは、??としては「ポストモダニズム系リベラルの理?家」に限定される主?ではないかもしれないが)。

??的真?はないということは共有しつつ、?氏の??はSFと断じ、人道をめぐる人?的合意形成はなくとも「市民社会の信?をめぐる合意」は可能ではないかとする意?も出ている。しかし、ではそのような合意が「言?・表?」に向かうとき、それは何を意味するのか。SFでもなんでもなく、端的な事?として、?代のヨ?ロッパでは、ヘイトスピ?チへの法?制が?んでいる(ナチズムの??のあるドイツに限定された?きではない)。「公共空?の言?」から、特定の形の主?を「平等と反差?」のための「市民的合意」として、国家?力をもって排除するということである。もちろん、ヘイトスピ?チというものは、特定の属性を持った人的集?の排除を扇?するものであり(これは、イギリスのCriminal Justice and Immigration Act 2008において、ヘイトクライムについて1986年からの人?に基づく嫌?、2006年からの宗教に基づく嫌?に、性的指向に基づく嫌?が追加されたさいに、同性?行?などへの批判は含まれず、あくまで同性?「者」へのヘイトであることが明?にされたことでもわかる)、言?・表?の自由という面では?史????以上に?界的なものではあろうが、しかし、特定の主?の「公共的空?」からの排除であることは??いない。日本における「人???法案」は、??の条文はこのような水?のものではないにもかかわらず、右派・保守系??が危?感を表明してきたのは、そのような意味では(私?人の法案への?否は?として)根?がないわけではない。

さらに、このような??はヘイトスピ?チだけでは?わらない。前述のCriminal Justice and Immigration Act 2008では、extreme pornographyと呼ばれるものの?法化が行われていて、??所持を含めて来年1月から禁止される。extreme pornography とは、生命に危?の及ぶ虞のあるプレイを含むポルノ、?度に暴力的なポルノや??、??となっている。??の?人事件(窒息プレイについて、合意の上での事故か?人かが?われた)にからんで加害者が所有していたビデオから?影??が盛り上がったことが法制化のきっかけになったこともあり、また、??が含まれていることから分かるようにキリスト教道?的なものが背景にあるのも??いないが、しかし、?人的な直感では、フェミニズム由来の反ポルノ??での「描写自体が暴力である」という主?がこと暴力的な内容ではヘイトスピ?チが?法とされている?境では、それなりに受け入れられ易かったのではないか、という?がする。法制化に向けた?きをちゃんと?べてない?なる直感だけれどもね。それから、「?法とする?童ポルノに漫画を含める」といった主?も、「漫画の描写自体が子どもへの性暴力である」という理由が主?する?から再三言われるのだけれども、これもまた、最高裁が断固として?法修正一条でバ?チャル?童ポルノ??を出したアメリカ(これでアメリカの最高裁や??裁判原告のACLUは先日のリオの会?で日本と?んで非?の?象となっていた)や、日本はいざしらず、ヘイトスピ?チ?法のヨ?ロッパではいかにも受け入れられやすい、というのは普通に?想できる。「平等と反差?」のための「市民的合意」として、特定の言?表?を排除する、ということは、そういうことだ。

「たとえその信条が私的にどれほど?し?かったとしても、南京大虐?がなかったと断言するひとの声に耳を?ける、少なくともその声に?所を与える必要があるはずである」とする?氏の主?を非?しつつ、「もちろん言?の自由は前提である」と述べるような人たちは、ひょっとして、「?さない」という言?は、「我々は(われわれわぁ)、○○の反?的主?を(はんどうできしゅちょうおぅ)、?すことができない(ゆるすことができなぁい)」とでも集会で宣言し街?でデモすることが「?さない」という言?の意味だと考えているんじゃないかとちょっと思ったが、さすがにそんなこともないだろうから、正直言って、何を言いたいのか不明だ。

あと、?氏がメタレベルで??することを上から目??ぎと嫌?するむきもあるが、そもそも??の科目は「ポストモダンと情?社会」だ。情?社会を?ずるということは必然的にコミュニケ?ションの形式をめぐって?ずるということになり、コミュニケ?ションの内容は主要な?心ではない。それは内容??の上にあるものではなく、?に「全体性」が失われたなかでパラレルに存在するひとつの?域だというぐらいに考えておいたほうが健康だと思う。

追?: ?は既に与えられてるのに今更何言ってんだ、ということらしいが、??点で?が与えられているということと将来も?が与えられているということは同等ではない。「南京大虐?がなかったと断言する主?が存在する?利がない」という人たちは、すなわちそういう言?を?法化して??せよ、と主?するのだろうか?そうでなければ、それは「?を与える」状?を?けることだ。言?の自由市?で特定の主?が周?化して??的に??できるようになることと、「市民的合意」により国家?力を呼び出して排除することは?なることだということにも注意。もうひとつ付け加えれば、たとえば「?史学」といった特定の?域で特定の主?を?域?成?の自治として排除することも、「公共的空?からの排除」ではない。その?合、排除された主?が?のクラスタ?を?成することはある。そのようなクラスタ?の存在をも?さず地球上から?力的に葬るということが「公共的空?からの排除」だ。

2008/12/10

Permalink 20:48:51, by Nobuo Sakiyama Email , 8 words   Japanese (JP)
Categories: 情報社会

安川雅史氏(全国webカウンセリング協議会理事長)の経歴に関する疑問

静??立大学教授の小?茂氏のブログにテレビに??家として出演する非?定・DM博士とDM教授というエントリがあり、そこに、おやっと思う名前があった。小?氏としては断定的な??は行っていないが、全国webカウンセリング??会理事?の安川雅史氏の名前が出ていた。

全国webカウンセリング??会といえば、「学校?サイト」??にからんで急速に有名になった?体だ。会?に多湖?氏を?いているが、??的には安川氏を中心とした?体といえるだろう。安川氏は、?にテレビに出ているというにとどまらず、先の通常国会では青少年??に?する特?委?会で参考人を?め、文部科学省ではネット安全安心全国推?会? 委?を今年の8月の第3回会合から?め、10月に始まった「教育の情?化に?する手引」作成??会 ?成?でもある。

その安川氏の??についての??だ。5年前の著?で、「ホノルル大学?定・?用心理カウンセラ?」を名?っているが、ホノルル大学というのは普通にディプロマミルとして知られていて、安川氏の??からすると、これはおそらく北海道?用心理学教室で心理学を学んだということだろう。?在でも、北海道?用心理学教室サイトの「生徒から一言」というペ?ジには2001年?点でのホノルル大学についての?述があり、Way Back Machineで探れば「ホノルル大学札幌キャンパスについて」というペ?ジが出てくる。その後、「ホノルル大学日本事?局」は??され、北海道?用心理学教室サイトでもホノルル大学の学位授与というのはなくなっているようだ。そして、?在の安川氏のプロフィ?ルには「ホノルル大学」の文字はない。

ここからが本?。安川氏は、?在は「心理学博士」を名?っている。ただ、「心理学名誉博士」と表?される?合もあり、大学名もない。そして、安川氏の名?での国内の大学の博士?文は存在していない。ここまでを??した上で、トップペ?ジに安川氏のプロフィ?ルを?せている全国webカウンセリング??会事?局に?い合わせてみたところ、早速、回答を?いた。以下、前後の挨拶を除いた部分。

お?合せいただきまして、ありがとうございます。安川の博士号についてですが、社会的?献に送られる海外からの名誉博士号(名誉称号)になります。その他については?人情?になりますので、情?提供はできません。ご了承ください。

「名誉博士号」について「?人情?」というのはどこかがらみで?たような表?なのだが、それは置いておくとして、「名誉」博士号がどこの大学からのものかという部分だけが「?人情?」というのは、かなり奇妙な?だな、とだけ、とりあえず述べておく。?人の公式サイトにも?い合わせてみるか…、と思ったのだが、残念なことにペ?ジのフッタをみると「全国webカウンセリング??会」とあり、?局同じところになってしまうようだ。

なお、心理学??は少なくとも日本においては国家?格が存在するものではなく?数の民??体?格が?立していることは知っているし、安川氏や全国webカウンセリング??会が注目を浴びているのは安川氏のプロフィ?ルに「心理学博士」と?いてあるからではなく、例えば「学校?サイトリンク集」が注目を集めるなど、一定の??のもとであることは否定するつもりはない。ただ、公的なところに出てくる「心理学博士」が、じつは「名誉博士」でその大学名は出せません、というのはどんなもんなんだろうね、という疑?を持っている。

2008/12/09

Permalink 01:45:54, by Nobuo Sakiyama Email , 40 words   Japanese (JP)
Categories: 検閲, 児童ポルノ問題

「児童ポルノブロッキング」がどんな世界をつくろうとしているのか白日のもとに晒された日

タイトルはやや煽りだけれども、アングラサイトではなくてメジャーサイトにブロッキングが適用されたことで、ぐっと話をしやすくなった。日本語だとCNET日本語版に掲載されているWikipediaがイギリスの児童ポルノブロッキングで大ニュースになった件。英語情報は当のWikipediaに集積され、ニュース記事へのリンクも提供されている。

問題は、英語版Wikipediaで長いキャリアを誇るジャーマンメタルバンドであるスコーピオンズのアルバム、Virgin Killer(邦題「狂熱の蠍団 ヴァージン・キラー」)の記事に、オリジナルのアルバムジャケット写真が掲載されていたことから起きた。このジャケット写真は股を開いたポーズの少女ヌードを大きくフィーチャーしたもので、1976年の発表当時から物議をかもしていくつかの国では写真がメンバー集合写真に差し替えられている(日本ではオリジナルのもの)。現在では、新品のCDとして入手できるのは、すべて差し替え版のジャケット。Wikipedia記事では、差し替え問題の説明のために フェアユースとして両方のジャケット写真を掲載している(日本語版ではフェアユースを採用していないので掲載されていない)。

直近の状況としては、これがイギリスのInternet Watch Foundation(IWF)に通報され、ブロック対象になった。イギリスの刑法上の児童ポルノ(indecent photograph of children)の解釈基準では一番レベルの低いところに Erotic Posing というものがあり、これに該当するという判断が行われたと思われる(児童ヌードでも該当しないものはある)。一方、アメリカの連邦法、およびWikipedia財団のあるフロリダ州法では、これは児童ポルノではない。アメリカの児童ポルノの定義では、単体ヌードが該当する場合は限定されていて、ヴァージン・キラーのジャケット写真では、性器そのものは上に被さったガラスのヒビの描写で覆い隠されていて、性器を露骨に描写しているわけでもなく、全身ポーズとしては股を開いているが、性的ななにかを少女にさせているわけでもない。こういうものは法的には児童ポルノとはされない。このジャケット写真に関しては、アメリカ国内の有名な右派ニュースメディアが、児童ポルノだとして警察に対応を要求したことがあった(このメディアは他のWikipediaの記事での性的事項の記述や成人の性器写真などについても批判的である)が、結局のところ警察が動くことはなく終わっている。なお、実児童の写真という前提のもとでは定義が幅広い日本の児童買春・児童ポルノ禁止法には抵触するような気がするので、このブログ記事から問題のエントリへのダイレクトなリンクは行っていない。

いくつか問題があって、アルバムジャケット写真そのものは、「店頭で販売する」という文脈では単なる違法・合法の線引き以上の抑制が働いているわけで、まず売っていないのだが、昔のLPレコードの中古品の売買は普通に行われていて、Wikipediaを運営するWikimedia財団の声明でも、Amazonでイギリスから普通に買えるぞと言及されている。あと、非常にメジャーなところで扱われていたので、Wikipediaに限らず問題の写真を掲載している Webサイトがあるなか、「通報ベース」とはいえ非常に恣意的に見えた、ということはあるだろう。さらに、そもそも問題なのは「写真だけ」のはずが、ここでは当のアルバムを説明している純粋なテキストまでもが児童ポルノブロッキングに適用されたということだろう。イギリスの児童ポルノブロッキングは、URL単位で行うので「画像だけ」というブロッキングが容易だということになっていた。しかし、現実は画像をインライン表示するテキストページもブロッキングの対象になっていることが白日のもとに晒された。「児童ポルノへの対応」のなかでは、商業的児童ポルノサイトなどへの対応で、あきらかに画像のみではなく幅広いブロッキングを要するケースもあるだろう。しかし、この件はそういう問題ではない。「児童ポルノ」ゆえにブラックリストの内容を公表できないという前提のもと、いったい彼らは何をやっているのか、ということだ。ちなみに、イギリスでは最近Criminal Justice and Immigration Act 2008という法律が成立して順次施行の最中で、すでに児童ポルノについては「トレースやその他の派生物」も対象とする拡大が行われていて、来年1月には、extreme pornography として、屍姦ポルノや過激な暴力ポルノ、獣姦ポルノなど(実際のものかどうかは問われない)が単純所持を含めて禁止され、これらもブロッキング対象になるとみられている。

制度的な部分以外では、技術的な問題点もWikipediaでは指摘されていて、ブロッキングに利用されている透過プロキシの速度が十分でないことや、そもそもプロキシとしてサーバー側からは見えてしまう代物なので イギリスの多くのユーザーのアクセスするIPアドレスが数個に集約されてしまっているといったことが挙げられている。後者は「荒らし対策」の側面では最悪で、多くの非ログインユーザーが他のユーザーとIPアドレスで区別がつかないためにWikipediaの編集ができない状態にあるという(HTTPヘッダでクライアントのIPアドレスを通知しているプロバイダは個別救済されているというがそれから外れているプロバイダもあるという)。

2008/11/23

Permalink 15:49:36, by Nobuo Sakiyama Email , 2 words   Japanese (JP)
Categories: セキュリティ, プライバシー

ストビューが犯罪対策閣僚会議のネタになっている

犯罪対策閣僚会議というのがあって、そこが「犯罪に強い社会の実現のための新たな行動計画(仮称)」(案)に対する意見の募集というパブリックコメント募集をやっていて、これがわずか10日ほどの募集期間。共謀罪関係の項目があったりネットの表現規制に関係する項目があったりして一部で注目されつつ存在自体、広くは知られていない模様。まぁ、大半は現行の政策そのものをしっかりやります、ないしその延長という話でしかなかったりはするけれども。

ということで、読んでいたら最初のほうにGoogleストビュー問題の話がいきなり出ていた。「第1 身近な犯罪に強い社会の構築 - 2 犯罪に強いまちづくりの推進」の項目のひとつで、2ページ目のなかほど。

③ 道路周辺の映像を表示するサービスに係る防犯対策等の検討

実在する道路周辺の映像をインターネット上で立体的に表示するサービスについて、防犯上の問題点等を検討し、問題点がある場合は、対策について検討する。

2008/11/22

Permalink 13:42:07, by Nobuo Sakiyama Email , 35 words   Japanese (JP)
Categories: セキュリティ, プライバシー

通信プラットフォーム研究会の問題は現行の契約者IDだけじゃないわけで

楠さんが通信プラットフォーム研究会と携帯電話の契約者IDの問題は別という話をしていて、報告書案はたしかにそこは直接リンクしない話に落ちていて、というか、今後の検討に先送りしているともいえる(そこは、契約者IDの問題を解決したい人にとってもチャンスの場だかれども、IDで徹底的に個人情報を結びつけたいビジネスにとっても正当性を担保するチャンスの場だとも言える)けれども、インターネットが終わっちゃうかどうか問題についていえば、問題はそこだけじゃないので。ということで、私が書いたパブコメを以下に。今の文脈だと意見2のほう。いいかげん、IPv6を個人に紐付ける識別子にっていう発想は政策の場から追い出されるようにするべきだと思う。


意見1. 18ページ 4.3) 「2 外部リンク(リンクアウト)の柔軟性の確保」について

現在の主流の携帯電話端末では、ブラウザ上で表示されているページのURLを確認するためにメニュー操作が必要であったり、あるいは正確なURL確認が不可能であったりする。このような環境において外部リンクの柔軟性が確保されると、サイトの信頼性を確認する点について利用者が大きな不便や不利を被ることになる。同様の問題はすでに公式サイト以外のサイトの利用において存在しているが、公式サイトでの「外部リンクの柔軟性の確保」は、問題を深刻化させる可能性がある。

報告書案では、一定の環境整備と事業者間の合意を前提とした上で、相互リンクを実現することを提案しているが、コンテンツの信頼性の最終的な判断は、実際には公式ポータルや競争ポータルをどれだけ信頼するかという利用者の判断の余地が残されるべきである。

従って、「外部リンクの柔軟性の確保」にあたっては、ポータルが対象とする携帯電話端末においてPCのブラウザ同様のURLの常時表示の実現を必須の前提とするべきである。

意見2. 33ページ 5.1) 「(b)移動通信分野の認証基盤と他の認証基盤との相互運用性の確保」について

「例えば、今後はIPv4アドレスが2011年頃に枯渇するものと見込まれることから、インターネットは段階的にIPv6アドレスに移行していくが、それに併せてIPv6アドレスが各携帯端末にも付与されれば、従来の電話番号等をベースとしたユーザーIDに替わって、IPv6アドレスを携帯端末の識別子とする新たな移動通信の認証基盤を構築すること等も考えられる。」

とあるが、一般論としてIPv6アドレスは識別子とするには不適切である。もっとも一般的なIPv6のアドレス設定方式である ステートレスな自動設定(RFC4862) やプライバシー拡張(RFC4941)においては、IPv6アドレスの永続性は意図的に保証されていない。ステートフルなDHCPにより永続的なアドレスを保証することは不可能ではないが、IPv6ネイティブの携帯端末のセキュリティや プライバシー確保の観点からは、アドレスの一意性が保証しないことを積極的に志向するべきである。

携帯端末むけに標準化が進んでいるProxy Mobile IPv6 (RFC5213)においてもアドレスのステートレスな自動設定は主流な方式としてサポートされており、IPv6アドレスを識別子として永続的なものに限定するような仕組みの導入の要請は国際標準にそぐわないネットワークを求めることになると考える。

また、アドレスのステートレス自動設定では変化するのはIPv6の128ビットアドレスのうち下位64ビットであり、Proxy Mobile IPv6 では上位のプレフィックスについては接続中には他の端末と共有されないホームアドレスを割り当てることからホームアドレス部分を識別子とすることも考えられるが、IPv6のアドレスの使い方を考慮した場合、携帯端末ごとに一意のホームアドレスを割り当てるというのは、いくらIPv6のアドレス空間が広いといえども、携帯電話の端末数を考慮した場合に無理があると考える。なお、Proxy Mobile IPv6 ではホームアドレスのリナンバリングもサポートしており、永続性を保証するものではないことは明らかである。

以上のことを考えた場合、「例えば」以下は、例示としても不適切であり、削除するべきと考える。

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